１月１５日（水）京都御所で衣紋稽古始式《えもんけいこはじめしき》が行われました。

衣紋稽古始式《えもんけいこはじめしき》とは？

衣紋とは、装束《しょうぞく》を美しく、着崩れないように着付ける技術のことで、「衣紋道」とも呼ばれています。宮内庁京都事務所の管理課管理係では年間を通して衣紋の稽古を行っています。

「衣紋稽古始式」は、例年１月中旬頃に行われ、その年最初の稽古において、一年の精進を誓います。

この式では、衣紋者《えもんじゃ》に選ばれた入庁１年目から３年目程の若手職員４名が、前役《まえやく》と後役《あとやく》に分かれて、御方《おかた》に束帯《そくたい》を着付ける稽古を行います。これは、若手職員にとって一年間の成果を披露する場ともなっています。

本年は、昨年４月に入庁した職員１人が前役として、習得した技術を披露しました。６月の衣紋講習では講師役のベテラン職員の指導を受けて熱心にメモを取っていた職員が、衣紋者として一つ一つ確実に手順をふみ、美しく着付けることができました。

先輩にあたる３人の若手職員の着実に成長した姿も含め、新年の門出にふさわしい清々しさが感じられました。

若手職員の感想

講習の時からとても緊張していましたが、伝統的な装束の着付けということもあり、気合が入っていました。私は不器用で練習では苦戦しましたが、講師の丁寧な指導のおかげで、本番に臨むことができました。本番では、緊張と焦りで納得いかない点もありましたが、今後の機会に活かしていきたいと思います。また、ほかの様々な宮廷装束についても知識を深めていきたいです。
皆様に見守られる中での衣紋稽古始式はとても緊張しましたが、無事終えられて安心しました。前回とは役割が逆だったため、去年はどのように生地を持ってもらうとやりやすかったかなど、経験を踏まえてペアの方と話し合ったりしながら臨むことができました。講師の細やかなご指導のおかげで、しっかりと着付けることができたと思います。
2年ぶり、2回目の衣紋稽古始式でした。前回は緊張で精一杯でしたが、今回は少し余裕をもって臨むことができました。前役、後役で息を合わせる難しさを感じつつも、前回の経験を活かして着付けられたと思います。これからも先輩方や上司の皆様から技術を吸収し、研鑽を重ねていきたいと思います。
初めての衣紋稽古始式だったので当日は不安と緊張でいっぱいでしたが、ご指導いただいた講師の皆様や先輩方の丁寧なアドバイスを心に留め、練習してきたことを精一杯出し切りたいという思いで本番に臨みました。いざ本番が始まると着付けに夢中になり、あっという間に終わってしまったと感じましたが、終了後には講師の方々が練習の成果を出せたねとやさしくお声がけくださって、安堵の気持ちが胸に広がりました。今回得た学びを活かして技術向上につなげていくとともに、衣紋に関する様々な知識や事柄に関心を持ち続けていきたいです。

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衣紋稽古始式（えもんけいこはじめしき）

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