醒花亭は仙洞御所の南端にある御茶屋であり、江戸時代に池泉の廻りに配された建造物のなかで唯一現存しているものです。延享4年(1747)に譲位した桜町(さくらまち)上皇の命により選ばれた仙洞十景のうち、「醒花亭の桜」の情景を伝えるものですが、現在の建物は文化5年(1808)後桜町(ごさくらまち)上皇の時代に再建されています。