上離宮の隣雲亭は、その名のとおり最も高い位置にあり、修学院離宮随一の眺望を誇る建物です。隣雲亭は修学院離宮の本格的な造営前から存在しており、延宝6年(1678)に焼失後、翌年に新造された建物を霊元(れいげん)上皇もご使用になりましたが、再び失われたらしく、現在の建物は文政7年(1824)に光格(こうかく)上皇の御幸に際して再興されたものです。