漢字の書体に、真書(楷書)、行書、草書の三種類があり、ここから茶道、華道、絵画、作庭など色々な分野で、「真行草」の語で表現の違いを表す言い方が用いられるようになりました。桂離宮では、苑路の延段にその語が使われることがあります。中門から古書院御輿寄前に敷かれた延段は、「真の延段(真の飛石とも)」と呼ばれ、すべて角のある切石で構成されており、書院に上がるためのアプローチに相応しく堅い印象があります。切石は花崗岩で、正方形、長方形、不等四角等の41個の石が使用されています。