京都御所の周囲を廻る築地塀の東北の角に大きく欠き込みが造られ,軒下には災い除けの彫像(雲板)があります。これは、鬼門にあたる場所に、御幣を担いだ猿の彫像を置くことで、災いが去ると伝えられるものです。現在の猿ヶ辻は慶応2年に京都御所の敷地が拡張された際に今の位置になり、それまではもう少し西側の朔平門(さくへいもん)寄りにありました。