「白梅に音呼(いんこ)」は、参内殿(さんだいでん)の東御縁座敷の杉戸絵です。梅の幹には、墨などを用いて筆づかいを活かした表現がされています。一方で、音呼には、青色や緑色の岩絵具が使われており、画面に彩りを添えています。筆者の鈴木百年(すずきひゃくねん)は、幕末から明治にかけて活躍した鈴木派の祖として知られています。