錦台は、御内庭(ごないてい)南の築山(つきやま)の上にある御茶室で、秋になると鮮やかに色付く楓林にあることから名付けられ、御庭廻りの中で最後に完成した建物です。「しま葺」(檜皮(ひわだ)と杮(こけら)を交互に葺いて縞模様とする)の屋根に赤色の土壁が印象的な外観で、縁側が廻る四畳半の御茶室の北側には、土間に面した三畳半の控えの間、眺望(ちょうぼう)に適した吹抜けの板敷が続きます。