又新亭から茅葺きの中門を抜け、少し離れた場所にあるのが外腰掛です。片庇の柿葺き屋根を持つ建物で、北池の船着き場から苑路を隔てた先に位置し、飛び石を伝って外腰掛へと導かれます。向かって左の袖壁は半吹き抜け、右には竹格子の下地窓があり、裏側には雪隠が二つ備えられています。腰掛けは幅約3mで、そのうち50cmは竹を簀の子状に組み、斜めにカットされています。足元には踏石が置かれ、大人が四人ほど座ることができます。外腰掛は又新亭と同様に極めて簡素な造りで、茶室(又新亭)の準備が整うまでの待合として、侘びの世界へと誘う導入口となっています。