京都御所の正殿である紫宸殿の母屋中央には、高御座が置かれています。高御座は、奈良時代以来、即位礼や朝賀などの重要な儀式に用いられてきた天皇の御座です。現存の高御座は、今から約100年前の大正4年(1915)11月10日の大正天皇の即位礼に際して新造されたものです。昭和天皇、上皇陛下、今上陛下も、即位礼にはこの高御座にご登壇になり、上皇陛下、今上陛下の即位礼の際には、京都御所から皇居宮殿に移送して用いられました。