下離宮から、棚田を横目に松並木を登っていくと目の前に広場があらわれ、正面の木立の下に上離宮の表門にあたる御成門(おなりもん)が待ち受けます。御成門は柿葺の屋根、扉付きの木の門で、門の両側には木賊塀(とくさべい)が控えます。欄間には後水尾上皇お好みと伝わる花菱模様の透かし彫りが施してあります。この花菱模様は、下離宮の御幸門(みゆきもん)扉にも見え、この他にも修学院離宮には、菱形を使った模様が多数使用されています。
