御寝の間は皇后宮常御殿(こうごうぐうつねごてん)の中央に位置し、寝室として用いられました。室内には、襖13面および壁張付5面にわたり、折々の花木と鳥が大画面に配され、四季の移ろいが表されています。筆者は、当時の京都を代表する絵師である岸岱(がんたい)で、西側の袋棚にも「近江八景(おうみはっけい)」「和曲水(わのきょくすい)」「関駒迎(せきのこまむかえ)」を画いています。