二の間の障子を開けると、吹き抜けの広縁(ひろえん)と、その先の庭園側に張り出した月見台を通して、広大な庭園が望めます。月見台は幅4メートル、奥行き2.9メートルで、周囲は栗の框(かまち)を巡らせ、竹100本を簀の子張りにしています。広縁から池に突き出すように設けられ、月を観賞するための空間として造られました。ここからは月見はもちろん、苑内の主要な茶屋や景観を一望することができます。