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岳陽楼(北側) がくようろう

土地
京都御所
建物
御学問所
部屋
下段の間
種別
障壁画
作者原在照
時代・年代江戸時代後期 安政度内裏
製作年安政2年(1855)
寸法H1.77m×W1.16m
材質紙本砂子極彩色
形式
原画・模写原画

 下段の間の四方16面の襖絵には、「岳陽楼(がくようろう)」と題し、湖畔に佇む岳陽楼と海のように大きな洞庭湖(どうていこ)の情景が鮮やかに画かれています。画題となったこの場所は中国の湖南省(こなんしょう)にあり、古来、風光明媚(ふうこうめいび)な地として認識され、漢詩などの題材に使用されることも多く、唐代の杜甫(とほ)の「岳陽楼に登る」や宋代の范仲淹(はんちゅうえん)の「岳陽楼の記」などが有名です。下段の間の西側から北側の襖絵には城壁で囲まれた岳陽楼が大きく画かれ、建物内部には飲食を楽しむ人物や、欄干越しに洞庭湖を眺める人物が見られます。