寿月観一の間には,「虎渓三笑(こけいさんしょう)」の襖絵があります。(模写はこちら)襖絵の題材となった虎渓三笑とは,中国の廬山にある東林寺に隠棲していた慧遠(えおん)という高僧が、寺の下にある谷川「虎渓」をけっして渡らないと誓いをたてていたにもかかわらず、友人の陶淵明(とうえんめい)と陸修静(りくしゅうせい)を送る道すがら話に夢中になってしまい、気付くと虎渓を通り過ぎており、三人で大笑いしたという中国の故事で,中国・日本の画題として好まれました。