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泉殿 いずみどの

土地
京都御所
種別
建物
時代・年代
建築年文政13年(1830年)
構造及び形式木造杮葺平屋

 京都御所御常御殿(おつねごてん)東側の御内庭(ごないてい)に、茶屋のような佇まいの建物があります。この建物は「泉殿」または「地震御殿」と呼ばれ、地震が発生した際に天皇が避難をする施設で、御常御殿からは約30m離れています。泉殿は床板をうける根太を直接土台の上に置き、床の高さが地面から約40cmとなっており、お住まいであった御常御殿に比べて、非常に低く造られています。床が直接土台の上に載っているような状態であり、他の御殿と比べて建物の安定感は非常に高いと考えられます。また、屋根は杮葺(こけらぶき)屋根で、桧皮葺(ひわだぶき)や瓦葺と比較すると軽い造りになっています。室内は8畳と4.5畳の部屋及び(かわや)で構成され、とても簡素な室内になっています。また、現在の室内に襖絵はありませんが、過去には室内を狩野派や土佐派の襖絵で飾られていた時期がありました。