御小座敷上(おこざしきうえ)の間は皇后宮常御殿(こうごうぐうつねごてん)の東側に位置し、上段の間の東に配されています。室内の西側には、南に床(とこ)があり、その北に違棚(ちがいだな)・袋棚(ふくろだな)が設けられています。室内の北・南・東の襖12面および床と違棚の6面には、狩野永岳(かのうえいがく)が富士山や松林を穏やかに画いた三保松原(みほまつばら)の景観が画かれています。袋棚には、円山応挙(まるやまおうきょ)が手がけた「虹」「水に鮎」の小襖が設けられています(画像は模写)。